本記事にはプロモーション(広告)を含みます。
一人暮らしでウォーターサーバーを検討すると、「便利そうだけど、月いくらかかるのか」「本当に必要なのか」というところで止まりがちです。この記事では、水道水・浄水ポット・浄水型サーバー・宅配型サーバーの1リットルあたりの値段を実際に計算して並べた上で、一人暮らしが見落としやすい契約期間の問題まで整理しました。結論を先に言うと、必要かどうかは「水が欲しいか」ではなく「何にお金を払っているかに納得できるか」で決まります。
※本記事の料金は2026年9月時点の各社公式サイトの表記に基づく目安です。キャンペーンや改定で変動するため、契約前に必ず公式サイトで最新の金額をご確認ください。
まず、水1リットルの値段を並べてみる
ウォーターサーバーが高いか安いかは、他の選択肢と同じ土俵に乗せないと判断できません。そこで、一人暮らしが飲み水を確保する4つの方法について、1リットルあたりの金額を計算しました。
| 方法 | 月の費用 | 使用量 | 1Lあたり |
|---|---|---|---|
| 水道水をそのまま飲む | 上下水道料金のみ | — | 約0.2円 |
| 浄水ポット | 約250円 | 月30L | 約8.6円 |
| 浄水型サーバー | 約4,121円 | 月60L | 約69円 |
| 宅配型サーバー | 約4,790円 | 月25L | 約192円 |
計算の前提はこうです。
- 水道水:東京23区・口径13mm・月8立方メートル使用の場合、上下水道あわせて月1,635円程度(税込)。8,000リットルで割ると1リットルあたり0.20円です。
- 浄水ポット:ブリタのマクストラプロは公式の交換目安が「総ろ過水量150リットル/4週間に1回」。カートリッジ1個あたり約1,263円なので、1リットルあたり8.42円。これに水道代0.2円を足しています。月30リットル使う場合、カートリッジは5か月もつ計算になります。
- 浄水型サーバー:ハミングウォーターの月額3,410円(税込・定額)に、同社が公表している電気代の目安711円を足した金額です。この711円は「月に温水12L・冷水18L・常温水30L使用、エコモード1日2回」という前提で公式サイトに記載されているものなので、使用量も同じ月60リットルで計算しています。
- 宅配型サーバー:プレミアムウォーターの「ずっとPREMIUMプラン」(amadanaスタンダードサーバー)で月4,190円(税込)に、電気代の実測目安600円を加えています。1セット12.5リットル×2本=25リットルが最低配送単位です。
並べると、宅配型サーバーの水は水道水のおよそ940倍という数字になります。ここで多くの人が「やっぱり高い」と感じるのですが、この比較の読み方には注意が必要です。
この値段で買っているのは「水」ではない
1リットル192円という数字だけを見ると割高に思えます。ただ、実際に払っている対価は水そのものではありません。分解すると次の3つです。
- 常温以外の温度が、待たずに出てくること:やかんで沸かす時間も、冷蔵庫で冷やす手間もゼロになります
- 重い水を運ばなくていいこと:12.5リットルのボトルは12.5キロ。2リットルペットボトル6本入りの箱も12キロ超で、これを毎月2箱スーパーから持ち帰る労力がなくなります
- 水を切らさないこと:買い忘れという状態が発生しません
逆に言えば、この3つに月4,000円前後の価値を感じない人にとっては、単純に割高な買い物になります。「水がおいしくなるから」という理由だけで契約すると、浄水ポットで月250円のところを月4,800円払うことになり、後から差額に気づいて後悔しやすいのはこのパターンです。
一人暮らしで「いらなかった」となる3つのパターン
1. 使用量が少なくて、定額制が割高になる
浄水型サーバーは「使い放題の定額制」が売りですが、これはたくさん使う人ほど得になる料金体系です。一人暮らしは消費量が少ないので、定額のメリットが効きにくくなります。
| 月の使用量 | 1Lあたりの単価 |
|---|---|
| 30L(1日1L程度) | 約137円 |
| 60L(1日2L程度) | 約69円 |
| 120L(料理にも使う) | 約34円 |
月額は変わらないので、使わない月ほど単価が跳ね上がります。出張や帰省が多い月は、ほとんど使っていないのに3,410円が引き落とされることになります。
逆に言うと、これは宅配型にはない性質でもあります。宅配型は配送量に上限があるため、たくさん使っても単価は下がりません。浄水型は使うほど安くなり、宅配型は使っても安くならない——この違いが、両者を比べるときの軸になります。
2. 最低配送量があり、飲まなくても届く
宅配型は「必要な分だけ買う」仕組みではありません。各社とも1回の配送本数に下限があります。
| メーカー | 容量 | 最低本数 | 1回の量 |
|---|---|---|---|
| プレミアムウォーター | 12.5L | 2本 | 25L |
| オーケンウォーター | 12L | 2本 | 24L |
| コスモウォーター | 12L | 2本 | 24L |
| アクアクララ | 12L | 2本 | 24L |
| フレシャス(デュオ) | 7.2L | 4パック | 28.8L |
| 信濃湧水 | 11.4L | 2本 | 22.8L |
飲み水として1日1リットル使う人なら月30リットル。数字の上では釣り合って見えますが、外でペットボトルを買った日や、家を空けた週の分がそのまま在庫として残ります。
配送を止めること自体は各社できますが、止め続けると手数料がかかります。プレミアムウォーターは最終配送日から59日までは無料で、60日経過で880円、90日経過でさらに880円、120日で強制解約。コスモウォーターとフレシャスは2か月以上連続で停止すると月880〜1,100円。信濃湧水は直近3か月の購入が2箱未満だと月880円です。「余ってきたから止める」を繰り返すと、水を受け取っていないのに毎月お金が出ていく状態になります。
3. ボトルと本体の置き場所がない
本体の設置スペースに加えて、宅配型は交換用ボトルの保管場所が要ります。12.5リットルのボトルは、2本で25キロ・幅60センチ前後のスペースを占めます。リターナブルボトル方式のメーカーでは、空きボトルも次回配送まで手元に置いておく必要があります。ワンルームだと、これが現実的な制約になることが多いです。
一人暮らしが一番注意すべきなのは、月額より契約期間
ここが、この記事で一番伝えたい部分です。一人暮らしは引っ越す可能性が高い。にもかかわらず、月額の安いプランほど契約期間が長く、解約金が高い傾向があります。
| サービス・プラン | 月額 | 契約期間 | 解約金 |
|---|---|---|---|
| Locca litta お得プラン | 2,380円 | 6年 | 60,000円 |
| Locca litta 基本プラン | 2,580円 | 5年 | 50,000円 |
| エブリィフレシャス lite | 2,750円 | 3年 | 40,000円 |
| エブリィフレシャス mini / tall | 3,300円 | 3年 | 40,000円 |
| ハミングウォーター | 3,410円 | 2年 | 33,000円 |
| ウォータースタンド 縛りなしプラン | 2,530円〜 | なし | 0円 |
※金額はいずれも税込。解約金は期間内に解約した場合の最大額です。ウォータースタンドの2,530円〜はピュアライフSの公表開始価格で、どのプランに対応する金額かは料金ページに明記されていません。縛りなしプラン(最低利用期間なし・解約金0円)が用意されていることは公式FAQに記載があります。
月額が一番安いLoccaのお得プランは6年契約で、1年未満で解約すると60,000円。ここを実質の月額に直すと、印象がかなり変わります。
| 使った期間 | 支払い合計 | 解除料 | 実質の月額 |
|---|---|---|---|
| 1年で解約 | 28,560円 | 60,000円 | 7,380円 |
| 2年で解約 | 57,120円 | 50,000円 | 4,463円 |
| 3年で解約 | 85,680円 | 40,000円 | 3,491円 |
| 6年使い切る | 171,360円 | 0円 | 2,380円 |
※初回登録事務手数料3,300円は別途。
月2,380円のつもりで契約して1年で引っ越すと、実質の月額は7,380円、当初の3倍以上になります。同じ会社の基本プラン(5年・2,580円)との差は月200円ですから、6年通しても得られる差額は14,400円。その200円のために、6年間その部屋に住み続ける前提を背負うことになります。
賃貸の更新が2年ごとであることを考えると、3年を超える契約は「次の更新でも引っ越さない」と言い切れる人向けと考えた方が安全です。転勤や転職の可能性があるなら、月額が数百円高くても契約期間の短いプラン、あるいは縛りなしプランを選ぶ方が期待値は上回ります。
解約金の詳しい条件は、メーカーごとに整理しています。
→ ウォーターサーバーの解約金はいくら?主要メーカーの契約期間と違約金
逆に「あってよかった」になる人の条件
ここまで慎重な話が続きましたが、条件が合えば満足度の高い設備でもあります。次のどれかに当てはまるなら、検討する価値があります。
- 1日に2リットル以上の水やお湯を使う:浄水型なら1リットルあたり70円前後まで下がります。コーヒーや白湯を1日に何杯も飲む人、自炊でスープや鍋をよく作る人はここに入ります
- 階段のある物件に住んでいる、または車がない:12キロの箱を毎月2回運ぶ労力がなくなる価値は、金額に換算しにくい割に大きいです
- 在宅時間が長い:使用量が伸びるほど単価が下がるので、在宅勤務の人とは相性が良くなります
- 当分引っ越す予定がない:契約期間のリスクを負わずに、月額の安いプランを選べます
断水への備えという観点
もうひとつ、比較表に出てこない違いがあります。浄水型サーバーと浄水ポットは、水道が止まると何の役にも立ちません。どちらも水道水を処理する仕組みだからです。
農林水産省は家庭備蓄について、飲料用と調理用で1人あたり1日3リットル、最低3日分の9リットルを目安としています(食器を洗う水などは別途必要)。宅配型サーバーを使っていれば、12.5リットルのボトルが常に手元にあるので、この9リットルは自動的に満たされることになります。
これは宅配型だけの利点です。浄水型を選ぶなら、備蓄は別途ペットボトルで用意する必要がある、と考えておいてください。
結局どう決めればいいか
判断の順番としては、次のように進めると迷いにくくなります。
- 1か月、自分が飲む量を測る:2リットルのペットボトルを何本消費するか記録するだけです。月30リットル未満なら、浄水ポットで足りている可能性が高く、サーバーの単価メリットは出ません
- お湯をどれだけ使うか考える:ここが「水の値段」ではなく「時間の値段」を払う部分です。1日に何度もお湯を沸かしているなら価値があります
- 今の家にあと何年住むか決める:3年未満なら、契約期間の短いプランか縛りなしプランに絞ります
- 置き場所を実際に測る:本体だけでなく、宅配型ならボトルの保管場所まで含めて確認します
- 総額で比べる:月額だけでなく、電気代・初期手数料・解約時の金額まで含めて比較します
契約を具体的に検討する前に
実際に契約へ進む段階で気になる点は、それぞれ個別に詳しくまとめています。
- ウォーターサーバーの電気代は月いくら?:機種別の金額一覧と、仕様表の数値で計算してはいけない理由
- ウォーターサーバーの解約金はいくら?:主要メーカーの契約期間と違約金の目安
- 置き場所がないときの対処法:必要なスペースの実際と、狭い部屋での選び方
- 水が余るときの対策:一人暮らしで使い切れない場合の対処
- 天然水・RO水・ピュアウォーターの違い:公的な定義がある呼び名と、商品名でしかない呼び名
条件が合うと判断した場合の進め方
ここまでの基準で「自分には合いそう」となった場合、次は具体的なサービス選びです。この記事で見てきた判断軸は2つでした。
- 月60L以上使うなら浄水型:定額なので、使うほど1リットルあたりが下がります。月30L程度しか使わないなら、この記事の前半で見たとおり単価は割高のままです
- 月25L前後で足りて、備蓄も兼ねたいなら宅配型:最低配送量とほぼ釣り合うので在庫が溜まりにくく、断水時に使えるのは宅配型だけです
そのうえで、3年以内に引っ越す可能性があるなら契約期間を最優先で確認してください。月額の安さより、そちらの方が金額の影響は大きくなります。
本文の表に登場した中では、浄水型ならエブリィフレシャス(月3,300円・3年契約)が該当します。
宅配型ならオーケンウォーターが、この記事の判断軸に一番近い条件でした。公式の申込ページによると、天然水12リットル×2本で3,950円(税込・おトクプラン)。サーバーのレンタル料と送料が0円なので、これがそのまま月額になります。公式が出している電気代の目安が月約474円(エコモード1日2回使用時)なので、合わせて月4,424円。24リットルで割ると1リットルあたり約184円で、この記事の最初の表で使った宅配型の目安192円をわずかに下回ります。
ただし条件もあります。おトクプランは3年契約(基本プランは2年・月4,246円)で、期間内に解約すると解約手数料16,500円(税込)がかかります。配送を止められるのは最長2か月までで、それを超えると月880円の休止手数料が必要です。また沖縄県と離島は提供対象外、北海道は1セットあたり440円の送料が加算されます。
どちらも契約期間があるので、解約金の条件を先に確認してから申し込んでください。数年以内に引っ越す可能性があるなら、月額の差より解約金の方が影響は大きくなります。
よくある質問
Q. 浄水型と宅配型、一人暮らしにはどちらが向いていますか?
A. 月の使用量で分かれます。月30リットル程度なら、宅配型は最低配送量25リットル前後とほぼ釣り合うので在庫が溜まりにくく、備蓄も兼ねられます。月60リットル以上使うなら、定額制の浄水型が単価で有利になります。ただし浄水型は契約期間が長めのプランが多いので、引っ越し予定とあわせて判断してください。
Q. 一番安く済ませる方法は何ですか?
A. コストだけで言えば、水道水をそのまま飲むのが圧倒的です(1リットルあたり0.2円)。味が気になるなら浄水ポットで1リットルあたり8.6円程度。ウォーターサーバーはこの10倍以上の単価になるので、「安く済ませたい」が第一条件なら選択肢から外れます。
Q. 契約期間の縛りがないサービスはありますか?
A. あります。ウォータースタンドの縛りなしプランは最低利用期間がなく、解約金も0円と公式FAQに記載されています。月額は縛りありのプランより高くなる傾向がありますが、数年以内に引っ越す可能性があるなら、この差額は保険料と考える方が合理的です。
Q. 電気代はどれくらいかかりますか?
A. 宅配型が月400〜800円、浄水型が月350〜750円程度です。浄水型の幅が広いのは、メーカーが公表している前提(使用量やエコモードの回数)が機種ごとに違うためで、ハミングウォーターは月60L使用・エコモード1日2回で約711円と公表しています。仕様表の消費電力から計算すると実際の10倍以上の数字が出てしまうので、その方法では判断しないでください。理由と正しい見方は電気代の記事で解説しています。
まとめ
- 宅配型サーバーの水は1リットルあたり約192円で、水道水のおよそ940倍。払っているのは水ではなく「温度」と「運ばなくていいこと」
- 浄水型は定額制なので、使用量が少ない一人暮らしほど単価が上がる(月30Lで約137円/L、月60Lで約69円/L)
- 宅配型には1回25リットル前後の最低配送量があり、止め続けると月880〜1,100円の手数料がかかる
- 月額が安いプランほど契約期間が長い。Locca littaのお得プランは月2,380円だが6年契約で、1年で解約すると実質月7,380円になる
- 3年を超える契約は「次の更新でも引っ越さない」と言い切れる人向け。迷うなら縛りなしプランを選ぶ
- 断水時に使えるのは宅配型だけ。農林水産省の目安は1人あたり9リットル(3日分)

